すべての蔵書をPDF化する
- 2024/03/16 12:39
- カテゴリー:その他
(内容:蔵書をすべてPDF化した話。)
まったくの余談なのですが…
最近、ようやくすべての蔵書のPDF化を完了しました。
勤務先で調べ物をしていて、「ああ、あの本は家の本棚のどこかにあったなぁ…」ということがよくありました。
狭い書斎の中、本棚はほぼ三重になっていて、どこにどの本を納めていたか覚えきれないし、一番奥になっている本などは、もう事実上読まれることもない。
本当に調べたい時に、手許にその書籍がないということはかなりのストレスでした。
13年前に父が亡くなった時、その膨大な書物や雑誌の処分に我々は大変な思いをしたのでしたが、同じ思いを我が子にさせたくないという思いもありました。
そこで2021年の夏から、蔵書のPDF化を始めたわけです。

裁断機の導入も考えたのですが、これが意外にうまく裁断できないことを知り、すべての書籍を手で解体、小分けにした上でカッターナイフで裁断、ドキュメントスキャナー(ScnaSnap ix1600)でPDF化するという大変な難事業を続けました。
こういうのを自炊生活というそうです。
同じことを試みようと思っている人に、いくつかアドバイス。
1.絶対にカラーでスキャンした方がよい。
ファイルサイズを気にして、モノクロやグレースケールにすると、必ず後悔します。
スーパーファインのカラー(300dpi)でスキャンしましょう。
ファイルサイズなんてたかが知れています。
2.品質のよいカッターガイドを用意しよう。
カッターの刃から手を守るガード付カッターガイドを買いましょう。
私はTajimaの「カッターガイドスリム300mm」を使っています。
カッターの刃から手を守るガード付のカッターガイドです。
何千冊という書物を処理して、ただの1度もケガをしたことがありません。
3.ファイル検索ソフトを使おう。
せっかくPDF化しても、読みたい書籍ファイルをすぐに見つけ出せなければ、意味がありません。
これは私流ですが、書籍のファイル名をたとえば「甲骨文字小字典〔落合淳思〕[筑摩選書0013]_筑摩書房2011.pdf」などとして、お好みでフォルダ管理します。
「EasyFNSearch」などのファイル検索ソフトで「甲骨」とか「落合」とか「筑摩選書」などの文字列で検索をかければ、瞬時に書物を探し出し、あとはクリックするだけで書物を読めます。
4.縦置きディスプレイを導入しよう。
日本の書物は縦書きが多いです。
1頁を読むのに、いちいちモニターの画像を上下させていては読むにたえません。
縦置きディスプレイを導入してデュアル化をはかれば、仕事も読書も快適になります。
5.何重にもバックアップをとること。
データは何かの拍子に吹っ飛ぶことがあります。
すべての蔵書が消える!という事態に陥らないように、何重にもバックアップをしましょう。
私は時間差を設けて、5箇所にバックアップをとっています。
というわけで、私の蔵書はすべてPDF化され(といっても、これからまだまだ購入してはPDF化…が続くのですが)、仕事の効率が格段に上昇しました。(あんなにあった書物が全部処理されて、書斎はほんとに軽くなったと思う。)
なんといっても、これまで本棚の奥に隠れていて読むこともなかった書籍をすぐに見られるようになり、読む機会に恵まれるようになったこと!
そして、最近はまったく読まなくなっていた小説(昔のも今のも)などを、ちょっとした休憩時間に読むようになって、なにか生活が変わってきました。(職場も家もデュアルデイスプレイにしたので。)
読書は紙に限るというご意見もあろうかと思いますが、縦置きモニターでの読書もなかなか快適ですよ。
それに老眼でも拡大してよめますし。
読書してるという感覚を大事にするためにも、カラーで紙の風合いを残した方がよろしいかと。
漢文のお話ではありませんでしたが、自炊生活も悪くはありません。
まったくの余談なのですが…
最近、ようやくすべての蔵書のPDF化を完了しました。
勤務先で調べ物をしていて、「ああ、あの本は家の本棚のどこかにあったなぁ…」ということがよくありました。
狭い書斎の中、本棚はほぼ三重になっていて、どこにどの本を納めていたか覚えきれないし、一番奥になっている本などは、もう事実上読まれることもない。
本当に調べたい時に、手許にその書籍がないということはかなりのストレスでした。
13年前に父が亡くなった時、その膨大な書物や雑誌の処分に我々は大変な思いをしたのでしたが、同じ思いを我が子にさせたくないという思いもありました。
そこで2021年の夏から、蔵書のPDF化を始めたわけです。

裁断機の導入も考えたのですが、これが意外にうまく裁断できないことを知り、すべての書籍を手で解体、小分けにした上でカッターナイフで裁断、ドキュメントスキャナー(ScnaSnap ix1600)でPDF化するという大変な難事業を続けました。
こういうのを自炊生活というそうです。
同じことを試みようと思っている人に、いくつかアドバイス。
1.絶対にカラーでスキャンした方がよい。
ファイルサイズを気にして、モノクロやグレースケールにすると、必ず後悔します。
スーパーファインのカラー(300dpi)でスキャンしましょう。
ファイルサイズなんてたかが知れています。
2.品質のよいカッターガイドを用意しよう。
カッターの刃から手を守るガード付カッターガイドを買いましょう。
私はTajimaの「カッターガイドスリム300mm」を使っています。
カッターの刃から手を守るガード付のカッターガイドです。
何千冊という書物を処理して、ただの1度もケガをしたことがありません。
3.ファイル検索ソフトを使おう。
せっかくPDF化しても、読みたい書籍ファイルをすぐに見つけ出せなければ、意味がありません。
これは私流ですが、書籍のファイル名をたとえば「甲骨文字小字典〔落合淳思〕[筑摩選書0013]_筑摩書房2011.pdf」などとして、お好みでフォルダ管理します。
「EasyFNSearch」などのファイル検索ソフトで「甲骨」とか「落合」とか「筑摩選書」などの文字列で検索をかければ、瞬時に書物を探し出し、あとはクリックするだけで書物を読めます。
4.縦置きディスプレイを導入しよう。
日本の書物は縦書きが多いです。
1頁を読むのに、いちいちモニターの画像を上下させていては読むにたえません。
縦置きディスプレイを導入してデュアル化をはかれば、仕事も読書も快適になります。
5.何重にもバックアップをとること。
データは何かの拍子に吹っ飛ぶことがあります。
すべての蔵書が消える!という事態に陥らないように、何重にもバックアップをしましょう。
私は時間差を設けて、5箇所にバックアップをとっています。
というわけで、私の蔵書はすべてPDF化され(といっても、これからまだまだ購入してはPDF化…が続くのですが)、仕事の効率が格段に上昇しました。(あんなにあった書物が全部処理されて、書斎はほんとに軽くなったと思う。)
なんといっても、これまで本棚の奥に隠れていて読むこともなかった書籍をすぐに見られるようになり、読む機会に恵まれるようになったこと!
そして、最近はまったく読まなくなっていた小説(昔のも今のも)などを、ちょっとした休憩時間に読むようになって、なにか生活が変わってきました。(職場も家もデュアルデイスプレイにしたので。)
読書は紙に限るというご意見もあろうかと思いますが、縦置きモニターでの読書もなかなか快適ですよ。
それに老眼でも拡大してよめますし。
読書してるという感覚を大事にするためにも、カラーで紙の風合いを残した方がよろしいかと。
漢文のお話ではありませんでしたが、自炊生活も悪くはありません。