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2020年02月の記事は以下のとおりです。

研修会を開きました

  • 2020/02/25 20:48
  • カテゴリー:その他
(内容:勤務校で開催した研究会の報告。)

先日、勤務校で研究会がありました。
今はやりの課題研究の発表会や、新しい時代の教育を見据えた公開授業を行う一方で、私はわがままを言って「教員研修」などというものを行いました。

端的にいえば「漢文の授業に自信がない方」や「句法の丸覚えから脱却したい先生」、「深く漢文法を学びたい方」を対象の研修会です。

研修会における中井の講義の画像

国語の授業はもっと「主体的・対話的で深い学び」でなければならないそうですが、私の本音は「妥当な鑑賞や考察が『主体的・対話的で深い学び』のもとに実現するためには、正確な本文解釈が前提にならねばならず、漢文の文法もわからず、つまり訓読に頼って『こう訓読してあるからこういう意味』だと思い込み、なんとなくわかったつもりの題材を、深い知識や教養、適切な資料もなしに、ただの思いつきを越え得ない対話を繰り返しても、決して『深い学び』など出てこない」でありまして、昨今の風潮には危機感を覚えています。

というわけでの、いかにも「上から目線」での講義にもかかわらず、30名弱のご参加をいただくことができました。
当ブログで拙著『概説 漢文の語法』をご利用くださった方も、何人もご参加いただき、2014年に配布を始めた一番最初にお声をかけてくださったK先生やN先生も駆けつけて下さるという嬉しい研究会になり、これは漢文に自信がない方々とは言えないだろう…と思いましたり。

若手の活躍の場を奪うわけにもいかず、わずか50分の講義、定番教材『史記・鴻門の会』の語法解説でしたが、当初の予想通り、述べたいことの1割も説明できない、いかんともしがたい時間不足でした。せめて、あと50分あれば…
でも、初めて私の語法教育の概要を聞かれた方はびっくりだったでしょうし、私もお会いしたかった方々にお目にかかることができたのが何よりの喜びでした。

「さすがに50分では無理だったよなぁ…」とこぼしながら、その夜は、K先生が遠路わざわざお土産に持ってきて下さった(ありがとうございました)銘酒と、地元名産6年仕込みの「かんずり」をいただきました。
初めて食べた「かんずり」、美味の一言に尽きましたよ。
学問を通じてできた知り合いというのも、いいものですね。

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