真に理解する漢文法/第3部 句式編

(内容:無料提供『真に理解する漢文法』の「第3部 句式編」の詳細を目次で紹介)

『真に理解する漢文法』の第3部「句式編」の詳細をご紹介します。

以下に、目次を掲載しますので、参考にしてください。


第三部 句式編

第一章 使役
 1.使役を表す動詞を用いる兼語式の文
  ①使役の動詞「使・令・俾」を用いる形
  ②具体的な使役動作を表す動詞「勧・命・遣」などを用いる形
 2.動詞・形容詞・名詞の使動用法
  ①他動詞が使役を表す文(他動詞の使動用法)
  ②名詞・形容詞・自動詞が使役を表す文(名詞・形容詞・自動詞の使動用法)
  ③その他の使役を表す文

第二章 受身
 1.受身を表す助動詞「被・見」を用いる形
  ◇「る・らる」と読む「見」の特殊用法
 2.受身の動作主を表す前置詞を用いる形
  ①前置詞「被」を用いる形
  ②前置詞「於・于・乎」を用いる形
 3.動詞「為」を用いる受身の形
  ①「A為BC」の形
  ②「A為B所C」の形
   ◇「為~所~」の「為」は動詞か前置詞か?
   ◇受身では訳しにくい「A為B所C」
   ◇「A為B所C」の別の読み方
 4.主語が受事主語であるため受身になる形
  ①官位の任免を表す場合
  ②その他の場合

第三章 否定
 1.否定を表す副詞を用いる形
  ①否定の副詞「不・弗」の用法
   ◇「弗」と「不」の違い
   ◇単独で用いられる「不」
   ◇文末で単独に用いられて選択疑問を表す「不」
  ②否定の副詞「非・匪」の用法
  ③否定の副詞「未」の用法
   ◇会話中で単独に用いられる「未也」
   ◇文末で用いられる「未」
  ④否定の副詞「否」の用法
   ◇文末で単独に用いられて疑問を表す「否」
  ⑤その他の否定の副詞とされる語
 2.存在や所有の否定を表す動詞「無」を用いる形
  ◇「無以~」の形
 3.無指代詞「莫」を用いる形
  ◇「莫」はなぜ無指代詞なのか?
 4.不可能を表す形
 5.「不敢A」「無敢A」の形
 6.部分否定の形
  ◇必須を否定する「不必A」の用法
  ◇「復不A」の形について
 7.二重否定の形
  ①否定の語を連続して二重否定を表す形
   ア、結果的に強い肯定を表す二重否定の形
   イ、別の事情があることを示す二重否定の形
  ②助動詞を伴う二重否定の形
   ◇「ずんばあらず」という読みについて
  ③副詞を伴う二重否定の形
  ④兼語文による二重否定の形
 8.否定の接続詞「無~」「亡~」を用いて無条件の成立を表す形

第四章 禁止(教戒・否定の命令願望)
 1.禁止を表す副詞を用いる形
 2.「不可」を用いて禁止を表す形

第五章 疑問
 1.疑問の語気詞を用いる形
  ①単独で用いて判断を求める形
  ②否定の副詞と共に用いて推測の語気を表す形
   ◇「君不見」「君不聞」の形
  ③選択疑問の語気を表す形
  ④疑問代詞と共に用いて疑問の語気を表す形
 2.疑問代詞を用いる形
  ①疑問代詞「何」の用法
   ア、「何」を単独で用いる形
   イ、「何」を名詞と共に用いる形
   ウ、「何」を前置詞と共に用いる形
    ◇「何為」の「為」は前置詞か?
    ◇「何為者」と「何謂者」について
   エ、「何」を動詞と共に用いる形
    a.「何如・何若・何似」の用法
    b.「如何・若何・奈何・謂何」の用法
     ◇「如之何」「奈之何」はなぜこの語順をとるか?
     ◇「如何」などを用いて手段・方法がないことを
      表す表現
     ◇「何如・何若」と「如何・若何」の違い
  ②疑問代詞「誰」の用法
   ア、「誰」を単独で用いる形
   イ、「誰」を前置詞と共に用いる形
   ウ、「誰」を名詞と共に用いる形
   エ、「誰何」の形
  ③疑問代詞「孰」の用法
  ④疑問代詞「安」の用法
   ◇疑問代詞「何」「安」が構造助詞「所」を伴う形
  ⑤疑問代詞「焉」の用法
  ⑥その他の疑問代詞
 3.数詞「幾」を用いて疑問を表す形
 4.その他の疑問を表す形
  ①疑問を表す兼詞を用いる形
  ②推測疑問を表す「豈」を用いる形
  ③文末に「不・否・未」を置いて選択疑問を表す形
  ④「何A之B」の形(「何A」が述語Bの目的語)
  ⑤「何A之B(也)」の形(AとBが主述、述補関係)
   ア、AとBが主述関係の場合
   イ、AとBが述補関係の場合
  ⑥「何其A(也)」の形

第六章 反語
 1.反語の語気詞を用いる形
  ①可能の助動詞や否定を表す語と共に用いる形
  ②「得無A乎」「得非A乎」の形
  ③「非A乎」「不A乎」の形
  ④「君不見」「君不聞」の形
 2.反語の語気を表す副詞を用いる形
  ◇反語を表す副詞「独」について
  ◇反語以外の意味を表す「其A乎」
 3.疑問代詞を用いる形
 4.注意すべき反語の形
  ①「何A為」「何以A為」の形
   ◇「何A為」の「為」は疑問・反語の語気詞か?
  ②「何A之B」の形
   ア、「何A」が述語Bの目的語である形
   イ、A・Bが主述関係である形
  ③「何其A(也)」の形
  ④「何必A」の形
  ⑤「誰A者」「孰A者」の形
  ⑥「盍A」「盍不A」「何不A」の形

第七章 限定
 1.範囲を表す副詞を用いる形
  ◇「ひたすら・ただただ・かまわずに」の意を表す副詞「但・第・弟」
  ◇相手への願望を表す「唯・惟」
  ◇接続詞のように働く「顧」
 2.語気詞を用いる形
  ◇「耳」は推量の語気を表すか?

第八章 累加
 1.限定文を否定して累加を表す形
  ①複文の前半で用いられる形
   ◇累加の形特有の読み「ただに」
  ②複文の後半で用いられる形
  ③単独で用いられて言外の意味を類推させる形
 2.限定文の反語で累加を表す形
  ◇否定形の累加と反語形の累加は同趣旨

第九章 抑揚
 1.後文に接続詞「況」を用い、省略表現する抑揚の形
  ◇「況於・況乎」の「於・乎」
 2.後文に「安・豈」などを用いて表現する抑揚の形
 3.その他の抑揚の形
  ①後文の「況」の後を省略しない形
  ②後文に「況」も「安・豈」も用いない形
  ③譲歩の接続詞「雖」を用いる形

第十章 仮定(譲歩)
 1.「もし~すれば・ならば」という意味を表す仮定の形(仮定表現)
  ①単音節の接続詞「如・若・苟」などを用いる仮定の形
  ②副詞から転じた接続詞を用いる仮定の形
   ア、語気を表す副詞から転じた仮定の接続詞
   イ、時間を表す副詞から転じた仮定の接続詞
   ウ、否定を表す副詞から転じた仮定の接続詞
   エ、「自非~」の形
    ◇「自非~」の「自」は仮定の接続詞か?
  ③使役の動詞から転じた接続詞を用いる仮定の形
  ④仮定を表す複音節の接続詞
 2.「たとえ~(しても・であっても)」という意味を表す仮定の形(譲歩表現)
  ①「たとヒ」と読む接続詞を用いる譲歩の形
   ◇「たとひ」という読みについて
  ②接続詞「雖」を用いる仮定の譲歩の形
   ◇「いへども」という読みについて
 3.文脈から判断して仮定(譲歩)に解する形

第十一章 比況
 1.「如・若」などを用いて比況を表す形
  ①「如・若」などが述語として用いられる形
   ◇「ごとし」と「ごとくなり」
  ②「如・若」が状態補語として用いられる形
  ③「如・若」を用いる固定的な形式
 2.「如・若」などを用いて推測を表す形
 3.「ごとし」「ごとくす」と読む「如・若」を用いるその他の形
  ①「従う」の意の「如」
  ②話題を転じる接続詞としての「如・若」

第十二章 異同
 1.形容詞+「於」前置詞句で異同を表す形
 2.「与」前置詞句+形容詞で異同を表す形

第十三章 比較
 1.「如・若」を用いて比較を表す形
  ①「不如・不若」を用いて二者を比較する形
   ◇選択を表す「不如・不若」
  ②無指代詞「莫」や動詞「無」と、「如・若」を併せ用いて、比較の最上級を表す形
   ◇見かけ上「莫如」「無如」の形をとる、比較とは異なる形式
 2.前置詞「於」などを用いて比較を表す形
  ①形容詞述語+「於」前置詞句で比較を表す形
  ②無指代詞「莫」+形容詞述語+「於」前置詞句で比較の最上級を表す形

第十四章 選択
 1.二者の選択を検討する形
  ①「AでなければBである」という選択的判断を示す形
  ②「Aか、Bか」「AにするかBにするか」などの選択的疑問を示す形
  ③「寧」や「其」を用いて「Aにしようか、Bにしようか」という選択的疑問を示す形
 2.二者の一方の選択を自分で主張、または相手に求める形
  ①二者の前者を選ぶ前提の形
  ②二者の後者を選ぶ前提の形

第十五章 感嘆・詠嘆
 1.嘆詞を用いる形
 2.感嘆・詠嘆を表す語気詞を用いる形
 3.疑問や反語を用いる形
  ①疑問の形式で感嘆・詠嘆を表す形
  ②反語の形式で感嘆・詠嘆を表す形

第十六章 希望・願望
 1.希望・願望の意の動詞を用いる形
 2.希望・願望の意の助動詞や副詞を用いる形
  ◇時間副詞「欲」との違い
  ◇「他者への希望」と「自分の希望」の形式の違い
  ◇推量・推測の意味を表す「庶・庶幾・庶乎」
 3.反語を用いて希望・願望を表す形
  ◇反語を表す「安得~」の形
  ◇疑問を表す「安得~」の形

第十七章 原因・理由
 1.前置詞を用いて原因・理由を表す形
  ①原因・理由を表す前置詞句が連用修飾句として述部を
   修飾する形
  ②原因理由を表す前置詞句が述部になる形
 2.接続詞を用いて原因・理由を表す形
  ◇読みを誤りやすい「故」
  ◇「是以」と「以是」の違い
 3.「所以」を用いて原因・理由を表す形
  ①「所以」句が主語になる形
   ◇理由とは別の意味で用いられる「所為・所謂」
  ②「所以」句が述語になる形
   ◇原因・理由以外の意味を表す「所以」句
  ③「所以」句が目的語になる形
  ④「所以」が結果を表す接続詞である場合
 4.構造助詞「者」を用いて原因・理由を表す形
 5.「何則・何者・何也」を用いて原因・理由を表す形
  ◇「何則・何者」の「則・者」は疑問の語気詞か?

第十八章 推量・推測
 1.副詞を用いて推量・推測を表す形
  ①副詞「蓋・或・意・恐・殆」等を用いて推量・推測を表す形
   ◇「けだし」という読みについて
   ◇推量以外の意味を表す「蓋」
  ②「其~乎」が推量・推測を表す形
  ③副詞「庶・庶幾」を用いて推量・推測を表す形
  ④「如・若」を用いて推量・推測を表す形
 2.反語表現で推量・推測を表す形
  ①「不A乎」「非A乎」の形
  ②「豈A哉」「豈有A哉」の形
  ③「得無A乎」「得非A乎」の形
  ④「無乃A乎」の形

第十九章 倒置
 1.主述文における述語の倒置
 2.述語構造における目的語の倒置
  ◇「此之謂也」「此之謂乎」の形
 3.連体修飾語の倒置
 4.疑問・反語に伴う目的語の倒置
  ①目的語が疑問代詞で述語に倒置される形
  ②前置詞の目的語が疑問代詞で倒置される形
  ③「何A之B」「何A之有」「何A之為」の形
 5.否定文における代詞目的語の倒置
  ①否定の副詞を用いる否定文における代詞目的語の倒置
   ◇「不知我」と「不我知」の違いは?
  ②動詞「無」を用いる否定文における代詞目的語の倒置
  ③無指代詞「莫」を用いる否定文における代詞目的語の倒置
  ④助動詞や副詞を伴う否定文における代詞目的語の倒置
  ◇訓読上の倒置

後記
参考文献
句形索引
用語・漢字索引



以上が、『真に理解する漢文法』第3部 句式編のご紹介です。
ご参考までに。


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