漢文の学習や、漢文の文法についての情報を発信すると共に、拙著『真に理解する漢文法』、『ためぐち漢文』を無料提供しています。
(内容:無料提供『真に理解する漢文法』の「第1部 訓読編」「第2部 構造理解編」の詳細を目次で紹介)
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以下に、目次を掲載しますので、無料提供のお問い合わせの参考にしてください。
第一部 訓読編
第一章 訓読処理
1.漢文訓読に用いる文の呼称
①白文 ②訓読文 ③書き下し文
2.返り点
①レ点
◇レ点はどの字につける?
②一二点(一二三…点)
③上下点 ④甲乙点(甲乙丙丁点)
⑤一レ点・上レ点
3.書き下し文
4.訓読処理と漢文の語法
第二章 訓読する上で特別に扱う漢字
1.再読文字
「将・且」「未」
「当・応」「須」
◇再読しない「須」
「宜」「猶・由」
「盍・蓋」
◇「盍」は、なぜ「何不」なのか?
◇再読文字の起源
2.置き字
「而」
「於」
「矣・焉」
「也」
「兮」「之」
3.返読文字
第二部 構造理解編
第一章 文章・文・句・品詞
1.文章 2.文 3.句
4.単語
5.品詞
実詞の種類
虚詞の種類
6.品詞が他の品詞の働きに転じる用法
①名詞が他の品詞の働きをする
ア、名詞が動詞の働きをする
イ、名詞が副詞の働きをする
②形容詞が他の品詞の働きをする
ア、形容詞が動詞の働きをする
イ、形容詞が名詞の働きをする
③使動用法
④意動用法
⑤為動用法
第二章 文を構成する成分と基本文型
1.文の成分
①主語
ア、施事主語 イ、受事主語
ウ、存在主語
◇「有」と「在」の違い
エ、主題主語
②述語
ア、名詞が述語となる場合(名詞述語)
イ、動詞が述語となる場合(動詞述語)
ウ、形容詞が述語となる場合(形容詞述語)
エ、主述構造が述語となる場合(主述述語)
③目的語(賓語)
ア、述語の対象などを表す目的語
イ、存在文の目的語
◇存在文に準じる表現
ウ、判断文の目的語
a、「AはBである」という表現
b、「AはBに類似する(同じである)」という表現
④修飾語(連体修飾語・連用修飾語)
⑤補語
ア、程度を示す補語(程度補語)
イ、数量・期間・回数などを示す補語(数量補語)
ウ、状態・状況・様子を示す補語(状態補語)
エ、方向を示す補語(方向補語)
オ、結果を示す補語(結果補語)
カ、可能を示す補語(可能補語)
◇補語とはみなせない形
◇述語に後置される前置詞句は補語か?
2.特殊な構造の文
①二重目的語の文
ア、授与関係を表す動詞が述語の場合
イ、教示関係を表す動詞が述語の場合
◇作為・樹立・奪取関係を表す動詞による二重目的語の構造
ウ、使動用法による他動詞が述語の場合
◇二重目的語の文の書き換え
エ、二つの目的語をとる別の構造
②兼語文
ア、使役を表す兼語文
イ、存在を表す兼語文
ウ、任命を表す兼語文
③無主語文(主語のない文)
ア、存在文における無主語文
イ、現象文における無主語文
ウ、主語が特定されない文における無主語文
④連動文
ア、時間の前後を表す連動文
イ、前の述語が後の述語の原因理由を表す連動文
ウ、前の述語が後の述語の手段や状態を表す連動文
第三章 前置詞と前置詞句(表現を豊かにする要素・一)
1.前置詞「於」(「于」「乎」)の用法
①動作行為の行われる場所
②動作行為の行われる場所の起点や起源
③動作の到達点
④動作行為の発生出現する時・時の起点
⑤動作行為の範囲・終止する時点
⑥動作行為が発生、出現する原因
⑦動作行為の対象
⑧受身の対象
⑨比較の対象
◇「于」「乎」について
◇前置詞「於」の省略
2.前置詞「以」の用法
①動作行為の手段・よりどころ・基準
②動作行為の理由・原因・根拠
③動作行為が行われる、発生する時
④動作行為に関係する対象
⑤動作行為を行う際の立場・身分・資格
◇「以」の目的語の省略
◇接続詞の「以」と前置詞の「以」
3.前置詞「為」の用法
①動作行為が利益を与える関係
②動作行為の目的
③動作の対象
④動作行為の原因・理由
◇「為」の目的語の省略
◇「為」前置詞句が述語となる場合
4.前置詞「自」「従」の用法
①時の起点
②場所の起点
③順序の起点
④動作行為のよりどころ・根拠
⑤動作行為の主体
◇「自」前置詞句が述語となる場合
◇「従い・従え」の意味で用いられる「従」
5.前置詞「与」の用法
①動作行為を共にする対象
◇動作行為を共にする対象を示す前置詞「与」の目的語の省略と、述語の省略
②行為が関与する対象
③比較の対象
◇「与」前置詞句のその他の用法
6.その他の前置詞
「由」「因」
「用」
「在」「対」「当」
第四章 助動詞(表現を豊かにする要素・二)
1.可能を表す助動詞
①助動詞「可」の用法
◇「可以~」の形
◇「可~」と「可以~」の違い
◇「可」のその他の用法・1(概数を表す)
◇「可」のその他の用法・2(反語の語気を表す)
②助動詞「能」の用法
③助動詞「得」の用法
◇「得而~」「得以~」の形
◇補語として用いられる「得」
④助動詞「足」の用法
◇「足以~」の形
2.適当・当然・義務を表す助動詞
①助動詞「当・応」の用法
②助動詞「須」の用法
◇「不須」「何須」の読み方
③助動詞「宜」の用法
◇「宜」の形容詞としての用法
◇適当・当然・義務を表す助動詞を二つ用いる形
3.希望・願望・意志を表す助動詞
①助動詞「欲」の用法
◇将来を表す時間副詞としての「欲」
②助動詞「願」の用法
◇他者への願望を表す「願」
③助動詞「肯」(不肯)の用法
◇「がへんず」という読みについて
④助動詞「敢」の用法
◇「不敢~」について
◇反語の語気をもつ「敢」について
◇謙遜の意味を表す副詞「敢」
4.受身を表す助動詞
①助動詞「被」の用法
◇受身を表す前置詞「被」について
②助動詞「見」の用法
◇「所」「為」について
第五章 副詞(表現を豊かにする要素・三)
1.程度を表す副詞(程度副詞)
「甚」「益」「微」ほか
◇二の字点「〻」
2.範囲を表す副詞(範囲副詞)
「皆」「惟」「倶」「相」「互」ほか
◇「相」の「互いに」以外の用法
3.時間を表す副詞(時間副詞)
「既」「嘗」「曩」「方」「且」「遂」「終」「即」「乃」ほか
4.数量を表す副詞(数量副詞)
「復」「亦」「数」ほか
5.敬意や謙遜を表す副詞(敬謙副詞)
「請」「窃」ほか
6.否定を表す副詞(否定副詞)
「不」「非」「未」(「無」「莫」)「勿」「毋」ほか
7.禁止を表す副詞(否定副詞)
「莫」「毋」「不」ほか
8.反語の語気を表す副詞(語気副詞)
「豈」ほか
第六章 助詞(表現を豊かにする要素・四)
1.構造助詞
①構造助詞「之」の用法
ア、連体修飾の関係を示す
イ、主語と述語の間に置かれ、文の独立性を取り消して名詞句を作る
ウ、時の関係を示す
エ、倒置を示す
②構造助詞「者」の用法
③構造助詞「所」の用法
◇「いわゆる」(所謂)は、どんな意味?
2.語気詞
①語気詞「夫」の用法
ア、議論開始の語気を表す
◇「夫」の代詞としての用法
イ、詠嘆・疑問・反語の語気を表す
②語気詞「蓋」の用法
③語気詞「也」の用法
ア、語調のポーズを表す
イ、判断の語気を表す
◇「也」は疑問や反語、詠嘆の語気を表すか?
④語気詞「者」の用法
ア、語調をポーズする
イ、「有~者、~」の形で人物を紹介する
◇構造助詞と語気詞の「者」
ウ、仮定の複文の前句末で用いられ後句を導く
◇「者」は疑問・反語の語気詞か?
⑤語気詞「矣」の用法
ア、完了の語気を表す
イ、将来的判断の語気を表す
ウ、必然的判断の語気を表す
エ、詠嘆の語気を表す
オ、命令願望・禁止の語気を表す
◇「矣」は疑問や反語の語気を表すか?
⑥語気詞「焉」の用法
◇兼詞(縮約語)として文末に置かれる「焉」
⑦疑問・反語や限定・強調の意味を表す語気詞
第七章 接続詞(表現を豊かにする要素・五)
1.接続詞「而」の用法
①並列の関係を表す
②順接の関係を表す
ア、時間の前後を表す
イ、原因と結果の関係を表す
③連用修飾の関係を表す
ア、形容詞・副詞など、形容を表す語と共に用いる
イ、句と共に用いる
ウ、時間などを表す数量詞と共に用いる
エ、前置詞句と共に用いる
④逆接の関係を表す
⑤累加(重ね加える)を表す
⑥条件を表す
⑦仮定を表す
⑧意外性を表す
◇接続詞「以」の用法
2.接続詞「且」の用法
①累加を表す
②並列の関係を表す
◇「且A且B」の形
③逆接の関係を表す
④選択の関係を表す
3.接続詞「与」の用法
①並列の関係を表す
◇接続詞「及」の用法
②比較選択を問う
4.接続詞「然」の用法
①順接の関係を表す
②逆接の関係を表す
5.接続詞「然而」の用法
①順接の関係を表す
②逆接の関係を表す
6.接続詞「然後」の用法
①時間の前後を表す
②条件を表す
◇接続詞「而後」の用法
7.接続詞「則」の用法
①順接の関係を表す
ア、時間の前後を表す
イ、条件や因果を表す
②逆接の関係を表す
③仮定を表す
④譲歩を表す
8.接続詞「然則」の用法
①順接の関係を表す
②逆接の関係を表す
9.接続詞「因」の用法
10.接続詞「因而」の用法
11.接続詞「是故・是以・是用」の用法
◇「是以」と「以是」の違い
12.接続詞「雖」の用法
①譲歩の仮定条件(逆接の仮定条件)を表す
②譲歩の確定条件(逆接の確定条件)を表す
③抑揚を表す
13.接続詞「雖然」の用法
第八章 再び文・文章について
用語・漢字 索引
以上が、『真に理解する漢文法』第1部「訓読編」・第2部「構造理解編」の細目です。
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